ネットでみつけた一台の車

試乗するまではローバーミニに乗りたい気持ちでいっぱいだったのが
試乗してからは「ミニの乗り心地の悪さ」と「ミニを手に入れたい」という2つが頭の中をぐるぐると回っていました

このせいで夜はあまり寝られない、気が付くとこのことばかりを考えている

エンジンをかけてからのアイドリング時の強い振動は
シートに座っていて「耐えて乗る」状態のもので、
家族を乗せて走るのに向いているとは思えません

試乗したミニ専門店の車はどれも同じようだったため
「もしかしたらミニの乗り心地はこういうものかもしれない」という考えが出てきました

試乗したミニとは違う印象の動画

けれどもYouTubeでショップが紹介しているミニの動画では、どのミニも魅力的に見えます
宣伝が含まれているのだから当然といえば当然ですよね

きっちりと整備され、まるで新品のようなピカピカなミニ
楽しそうに運転する様子

店で試乗した車とは印象が明らかに違うので、動画を何個も見ているうちに

「もしかして店によってミニの調整の仕方に癖があるのかも」
「あの店はああいう振動の状態に仕上げる傾向があるのかも」

という考えが出てきます

別の店に問い合わせる

そこでYouTubeに動画をよく出している名前がBで始まるある店に問い合わせのメールを送りました

アイドリング時にお腹に下から上へと強く届く振動、ミニとはそういうものですか?
そして自分がほしいミニがどんなものかを書いて、その費用の概算を教えてほしい

書いたのはこの2つ、けれども1週間が経っても返事はなし

質問の仕方が悪かったのかもしれないですが、無反応というのはいただけない
まあでもこれまでの経験で、こういうのは小さな会社・個人事業主などではたまにあります、
実は電話以外は受け付けていないなど

この店に聞いてみるのは諦めました

ネットでみつけた1台のミニ

寝不足ながら時間があるときはネットでミニについて見る日々が続き
5月の連休が近づいてきたある日、1台のミニを見つけました

メタリックなきれいなブルーの外観、カラーはおそらくハワイアンブルー
後期の98年製で、ドアミラータイプ、オーバーフェンダーあり、車検期限は5月後半まで

実はそれまでは初期のミニである「MK1スタイル」に絞って探していました

クラシックな色、フェンダーミラー、オーバーフェンダーなし
ネットで見る多くのミニがこういうスタイルの車だったので、無意識に同じ物を求めていたのでしょう

みつけたこの車はMK1スタイルとはまるで違いましたが、とても気になりました

画像で見る分には車内の状態は悪くなく、内装は明るい色
家族には受け入れられるのはこんな明るい雰囲気の車

実はこの車、Yahoo!オークション(ヤフオク)に個人が出品しているものでした

入札開始価格が98万円で今のところ入札無し
質問欄に質問はあるが入札希望者はなさそう
出品終了は5月連休の間
修理しないですぐに乗れる状態の車体

前に行った専門店では
紹介されたミニは100万円で車検切れ、
板金とタイヤ交換が必要な状態で乗れるようになるのに3カ月待ち

この2つを比べれば、ヤフオクのミニの方が良さそうに見えます

オークション出品者は隣の県に在住で
入札条件に「必ず試乗してください」と書いてありました

これなら実車を見に行ける、店の車とは違うミニに試乗できる

もしこのミニに乗ってみてアイドリング時の振動が店の車と同じ”嫌な”ものであったなら、入札しなければいい

もしそうなら残念だけれども、ミニの購入自体を諦めたほうがいいのかもしれない
ミニは自分には向いていないんだ、と

オークション出品者に連絡をとり、その週末には試乗する約束をしました

再びあの店へ

専門店から勧められたミニはまだ断ったわけではありません

自分が欲しいMK1スタイルに近い
自分の好きな色に塗装できる
車体を板金して再生した錆のない状態から乗り始められる

これらの点で魅かれていたからです

もし試乗時のあの振動がなかったなら、購入する方向で店と話を進めていました

振動を不快に感じたのは、初めて行った店で初めてミニに乗ったからで
もしかしたら自分が緊張していて過敏になっていたのかもしれない

そう考えることもあったので、再びあの店に行くことにしました

もう一度あのミニを見てみよう、と

店の社長に電話で振動のことがネックになっていることを伝えました

エンジンが温まれば振動は和らぐよ、と社長が一言

電話から数日後、仕事は午後休んで再び店を訪問しました
まだオークションの車を見る予定日より前です

お目当てのミニのエンジンをかけてもらいました
エンジンが温まるまでのしばらくの間は他の車を見学
別の車で助手席に乗り店の周りを一周してもらいました

前回の試乗でシフトレバーをローに入れたときにシフトノブが遠く感じたことを思い出し
シフトレバーを調整または交換した他の車の運転席に試乗

こうしてエンジンをかけてから10分ほど経ち、あのミニの運転席に座わりました

前回の突き上げるような強い振動は感じません

でもエンジンの音が少し不安定
前回の試乗の後にECUが壊れた、とボソッと話す社長
別のECUに付け替えたので、現在は調整中の状態
だからエンジンが少し不安定とのこと

実はこの車は事故を起こした過去があるようでした
車体のフロントのフレームが少し歪んでいて、修復した形跡があると前回の訪問時にきいていたのです

突然壊れたECU、
事故歴がある、
運転席の足元に穴があるほど錆びている
落ち着かないエンジン、メッキ部分の錆の多さ、暗い雰囲気の内装
乗れるようになるのは3カ月先、そして200万を超える金額

最も気にしていたアイドリング時の嫌な振動は軽減されていましたが
こういったネガティブな点が気になります

このミニがいいのかは、オークションの車に乗ってみないとわからない
比べないと決められない、
そう思いました

社長にはいろいろと見せてくれたことへの礼を言ったうえで
この車にしない可能性があることを伝えました

これまでにミニに使った費用

合計金額 7,120円
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